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SS 「トレーナーさんの現役時代ってどんな感じだったんですか?」

  • Posted by: 大蠍
  • 2021-05-16 Sun 04:51:05
  • ウマ娘
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「トレーナーさんの現役時代ってどんな感じだったんですか?」
「え!!」

トレーナー室でくつろいでいたトレーナーさんは尻尾がピンとすると同時に目が泳ぎ、慌て始める。

「えっと、あんまり面白い話でもないし別にしなくても良くない?」
「自分のトレーナーの現役時代ほど面白い話もなかなかないと思いますけど」
「ほら、私って現役時代に何かすごい事をした訳じゃないし、G1も勝ってないからためになる話とかも無いよ」

トレーナーさんの現役時代は気になるが、必死な様子を見て少し可哀想になったのでここは退くことにする。

「では、現役時代の話はいいのでトレーナーさんが居た頃のトレセンがどのような場所だったのかは聞いても良いでしょうか」

現役時代の話をしなくてもよくなり安心したのか胸を撫で下ろすトレーナーさんを見て、いつか現役時代のことを洗いざらい聞いてやろうと改めて決意した。

「まあ、それくらいならいいよ。あまり今と変わらないけど何が聞きたいの?」

元々現役時代のことが聞きたかったので特段聞きたいことがある訳じゃ無いので、適当な事を聞くことにする。

「前の生徒会長ってどのような人だったんですか?」
「えーとね、強くはあったよ」

「強くはあった?」
「うん、その、何ていうか仕事を全然しなかったんだよね。サボって怒られてるっていうのがあの時の日常だったよ」
「それは少し見てみたかったですね」

今の会長が真面目なので少し驚く。

そういえば現役時代の話ともう一つ聞きたいことがあったのを忘れてました

「もう一つ聞きたいことがあったのですが、トキちゃんとは誰のことですか?」
「え!!」

再び尻尾がピンと立ち、慌て始めたのでこれは現役時代の話と同じくらい聞かれたく無いのということなので、絶対に聞くことにする。

「これも話したくないって言ったら、言わないで済んだりしない?」
「しません」
「しないかあー、じゃあ話すからちょっと待ってて」

するとトレーナーさんは屈伸をした後、扉のドアノブに手を掛ける。

まさか。と思うと同時にトレーナーさんは勢いよくドアを開け駆け出していく。

「良いでしょう、あなたが育てた私の速さを思い知らせてあげます」

絶対に捕まえて吐かせようと駆け出すが、トレーナーさんは走行禁止の場所でたづなさんに捕まったのか正座をさせられていた。

「ト……たづなさんよ、ここは他の生徒の目もあるし場所を移さないかい?」
「駄目です、どうせ場所を移そうとしたら逃げるでしょう。ここで生徒さん達に見られながら反省してください」

「ほら、一応私ってトレーナーな訳じゃん。生徒のお手本になるべきトレーナーのこんな姿を見たら他の子たちにも悪影響があるかもしれないからさ、とりあえず移動しよ?」

「お手本になるべきトレーナーが走行禁止の場所を走っていることの方が問題です。ほら、担当のウマ娘が来ましたよ」
「え!!」

あ、目が合った。

トレーナーさんは直ぐに駆け出そうとするが、たづなさんに尻尾を掴まれて変な声を出している。

その様子があまりにもおかしいのでトキちゃんの事は一先ず後回しにして、トレーナーさんをいじることにした。

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