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【ウマ娘】怪文書 「まともな人間は光らないと同僚に言われたが俺だってそのくらいの常識はある。」

  • Posted by: 大蠍
  • 2021-05-17 Mon 00:00:00
  • ウマ娘
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まともな人間は光らないと同僚に言われたが俺だってそのくらいの常識はある。
バカにしてるのかと聞くとむしろ心配だと返された。訳の分からない薬を言われるがままに飲み干すのはヤバいんじゃないか、とも。
そうは言うが今まで飲んだ薬は全部俺のタキオンが作ったやつだ。彼女に惚れ込んだ身としては疑う余地などありはしないし、ちょっと光るくらい可愛いものだ。というか俺が彼女の専属トレーナーであるとこれ以上ないくらいに示すものじゃないか。
そういったらため息と共にまともじゃないなという答えが帰ってきたのでとりあえずウルトラオレンジに光っておいた。
通りがかった桐生院さんに化け物を見る目でみられた。なにゆえ。

そういう話をタキオンにしてみたら彼女にも呆れられた。え、何で?
「君は純朴なのか考え無しなのか時々分からなくなるね」
なんだとこのやろう。
「確かに私が君を光らせたのはマーキングという面もあるが…一般的な感性としては『この薬を飲むと黄緑色に発光します』と宣言されたら躊躇するものだろう」
「そうなの?」
「君は本当に大学を出てトレーナー免許を取ったのかい?」
なんだとこのやろう。

トレーナーバッジちゃんとつけてるだろ、と見せたら「そんなことは承知の上だよ」と帰ってきた。
「時々君の世間知らずっぷりが怖くなるね」
ずい、と近づいてきた彼女から淡く紅茶の匂いがする。
じっ、とこっちを見据える瞳に吸い込まれそうになる。
気づいたら体が動いて、ぎゅっと彼女を抱きしめていた。
「そうやって抱きしめて誤魔化そうっていうのかい?私はそんなに単純じゃないぞモルモット君」
そんな風に強がって見せるけど顔は赤いし耳も尻尾も落ち着きなく動いてるし。
「俺はタキオンがチョロいのが心配だな」って呟いたら、ぶんむくれた彼女に胸をポカポカと殴られた。

「君以外にこんなことするような女だと?」
「そんなこと思ってないよ」
前髪を掻き分け唇を落とす。額を抑えたタキオンがへにゃりと笑って、俺の胸に体重を預けてくる。
うん、今日もいい日だ。天気もいいし、中庭で一緒に弁当食べようよ、タキオン。

「ところでモルモット君。そのオレンジ色に光るやつなんだが、少し光量が強すぎないか?ウイニングライブの時なんか目立ちすぎるだろう」
「さすがにそういう時は弁えるよ…それに、ほら」
「うん?いつの間にサイリウムなんか準備したんだ…ってちょっと待って」
「さすがタキオン、気づくの早いね。指全部違う色にできるようになったから、これでサイリウムいらずだよ」
「私が言うのも何だけど君順調に人間やめてるよね」


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