FC2ブログ

Home > ウマ娘 > 【ウマ娘】SS 流転無窮――――世の中は変化し続けるばかりだ

【ウマ娘】SS 流転無窮――――世の中は変化し続けるばかりだ

  • Posted by: 大蠍
  • 2021-05-31 Mon 08:24:24
  • ウマ娘
1622396114151.jpg

流転無窮――――世の中は変化し続けるばかりだ
人生も今の状態がずっと続くわけでもなし、いつだって留まることなく変化する
それは人生だけではなく友情や恋愛も同じでそこで止まらず動くものばかりだ
友情を紡いだらいつかは破綻するかもしれない、恋愛もいつかは終わりを迎えるかもしれない
そんな事を態々誰かから教わるわけでもなく無意識ながらに気づいてるはずだった
だがその考えはとても甘かったようだ、いや、気づきたくなかったと言おうか
私達の仲はこれからも続くと、心の中では思っていたかもしれない、そう思っていた
きっと私達は数年後、十数年後、何十年後も顔を合わせては和気藹々と話をしていたかもしれない
会話の内容も他愛のない話から現状の話、昔の話、そして――――愛する者の話
時には真剣に、時には笑いながら話せていたかもしれないのに、その未来は閉ざされてしまった
その道を消してしまったのは誰か、彼女か、それとも自分か、答えは分からない
でも確かに言えることが1つある


私達はもう――――昔のようには戻れない

「ふぅ……これで今日の仕事は終わったかな」「お疲れ様です会長」
ここはトレセン学園の生徒会室、生徒たちの将来を導くために彼女らは日々努力している
「しかし去年もそうだがこの時期は色々と書く書類が多いな……」
「そう言うなブライアン……今年も無事に入ってきたウマ娘たちが大勢いるんだ」
春の季節と言うのは希望にあふれている、特に学校では一大イベントに入るだろう
「こうやって問題もなく進めていられるんだ、幸いと言っても良いだろうな」
「そうは言うがな……私達はレースに度々出てるとは言え専属トレーナーがいないのは痛手だぞ」
「確かに……学園ではウマ娘達にはトレーナーについてもらうのが推奨されているからな」
そう、春はトレセン学園ではトレーナーが担当したいウマ娘を探すかその逆を行うのが推奨されている
と言うのもこれはウマ娘達が無理をしないように制御役が必要なのとトレーナーの力量を測るのにちょうど良い為だ
だが今ここにいる3人とも生徒会という立場だが肝心のトレーナーが誰もついていない状況なのだ
「これでは生徒会の威厳が保てない……と言いたいのかな?」「そこまでは言っとらん」

「ですがそれも事実……私達も迅速にトレーナーを見つけるのが良いかと」
「それもそうだな……と言いたいが生憎私は今年からはそうではなくなるから心配はいらないよ」
「ほう、会長もか……」「待てブライアン、"会長も"と言ったな?ということは……」
「ああ、私も先日見つけてきた……あいつとなら一緒に行けそうな感じがしたのでな」
「そうなると私含めて全員トレーナーを見つけてきたのか……偶然とは恐ろしいな」
「驚天動地……まさかエアグルーヴまで見つけてくるとは思わなかったな」
「ああ……この前まで下らんとは言ってたのが……一体どんな術を使ったんだ」
「いっ、今はその話は良いだろう!……しかしこれで不安は取り除けたかと」
「そうだな……これで生徒会全員にトレーナーがついたとなると今年から忙しくなるな」
「ええ……これでレースにも本腰を入れなくてはなりませんからね……ふふっ」
「どうしたエアグルーヴ……やけに嬉しそうじゃないか、そんなにトレーナーが気に入ったのか?」
「なっ……!たわけ!そういうブライアンはどうなんだ!最近やけに嬉しそうに見えるぞ!」」

「嬉しそう……そうだな、嬉しいぞ……あいつとは長い付き合いになりそうだしな」「なっ……!」
「これは一本取られたなエアグルーヴ、それに私も同じ気持ちだ……それに」「それに?」
「今年は私達全員ライバルになるという事の期待に胸が膨らむようだよ……手加減は出来ないぞ」
「それは私も同じですよ会長……いえ、私達と言った方が良いですね、負けませんよ?」
「"私達"と来たか……ふっ、あの女帝を射止めたトレーナーはさぞかしの色男のようだな」
「それはブライアンのトレーナーも同じことが言えるんじゃないか?……いや私もか」

彼女達は生徒会役員として生徒の模範として立ち振る舞わなければならない
しかし中身は20にも満たない少女なのだ、淡い想いを持っていてもなんらおかしくはない
トレセン学園ではこういう噂が飛び交う、曰く『トレーナーとその担当ウマ娘は将来結ばれやすい』と
その噂を耳にしていない生徒会ではない、表面は飄々としているが中身は乙女なのだ
自分ももしかしたら……なんて期待を持っていても良いに決まっている
だが今回はそれが裏目に出てしまった……と言うよりかは出してしまったと言えば良いだろ

コンコンコン 「むっ来たか……」「会長?どなたかここに呼んだのですか?」
「ああ……入りたまえ」 ガチャッ 「なっ」「おっ」
入ってきたのは生徒会が普段目にしない……というよりあまり見かけない成人男性だった
「会長も人が悪いな……だがこういうサプライズもたまにはあってもいいだろう」
「そうだな……会長はこういう気遣いも出来るとは思いませんでした……」
男性の顔を見るなりナリタブライアンとエアグルーヴの顔が綻ぶ
「?……なんだ2人とももう知っていたのか」「ええ」「ああ」
どうやらこの男は生徒会の全員に知られているらしい、心なしか彼を見る彼女たちの目が少しばかり湿っぽい
流転無窮――――冒頭にも書いてあった通り世の中は変化し続ける
人生も、恋愛も、そして友情も日々変化し続けるのだ
昨日まで確かにあった友情も今日明日にはもう無くなっているかもしれない
「なら詳細は省いて手短に紹介しようか、彼には――――」
だが彼女達は知らない、何故ならそんな経験は今までなかったのがだから
だからこそ今ここで彼女達は知ることになる、友情と言うものは――――

「――――私の専属トレーナーになってもらう」


「「は?」」


――――いつだって壊れてしまうのだ


本日の天気はどんよりとした曇り、バ場は稍重と発表されました、来たる嵐にご注意ください

生徒会での修羅バが見たかったので書きました



Comments: 0

Comment Form
Only inform the site author.

Home > ウマ娘 > 【ウマ娘】SS 流転無窮――――世の中は変化し続けるばかりだ

Return to page top